ロシアの古都、サンクトペテルブルグには、ロシアで始めてできた友人アンドリエが紹介してくれたマックスがいました。
マックスは在露韓国人の四世で現在は州立大学の大学院に通いながら、大学で講義をしたりしているそう。少年時代からずっと武道をやっていて、いつか日本に行って師匠のもとで武道を習いたいとのこと。勉強と仕事で忙しいのに、見ず知らずの外国人のために時間を作って会ってくれるなんて・・・どこまで優しいんだ。
まずはマックスの大学、サンクトペテルブルグ州立大学を見学。夕方だったので写真が見にくいですが、とてもステキな建物だった。こ、これが大学なの??美術館ではなく?
その後はアルメニア料理を食べに行きました。マックスに聞くまで全然知らなかったんですが、ロシアにはアルメニア、ジョージア(グルジア)、ウクライナなど大陸内部のレストランが多いそうです。ソ連から独立した国々だから当然といえば当然なんですけどね。
別の日にマックスの友人たちと一緒にジョージア料理も食べに行きましたが、どちらのお店もロシア語しか通じないし、店自体なんの料理のお店か(ていうかそれが店なのかどうかすら)私にはわからなかったので、一緒に行けてラッキーでした。
内陸の料理は羊肉やチーズなどの乳製品が使われることが特徴で、チーズが濃厚ですごーく美味しかった。(料理の名前は失念)
肉とチーズの組み合わせでカロリーがとても気になるところですが、お腹いっぱい食べちゃいました。せっかくだしね。
サンクトペテルブルグは、歩いているだけで心から本当にうきうきして、どこを切り取っても絵になる町。
そんなサンクトペテルブルグ観光の目玉、世界三大美術館のひとつエルミタージュ美術館へ行きました。
どどーん!
混んでる日は外まで列が続くらしい。特に、月初めの木曜日は無料開放の日なので本館は相当混むとのこと。 残念ながら無料の日ではなかったので普通にチケット売り場でチケットを買って入場。
午前中の開館してすぐの時間帯が、ツアー観光客が多くて一番混むらしいと聞いていたので、お昼前くらいの遅めで挑みました。今回は並ばずに済みましたが、時期によっては相当混むでしょうし、事前の計画が必要そうですね…
建物内はものすごく広く、造りが複雑です。真剣に迷子になる可能性があるレベル。館内地図を片手に効率よく回ることが大切です。
実はわたしはあまり下調べもせず、入場するときにもらった地図を片手に見て回ってきました。おそらく見逃した有名作品も多いことでしょう。
それほど美術に詳しくないので、館内地図に掲載されている有名作品を網羅できれば十分だと考え、効率的に回ることより、自分のペースを優先しました。結果、わたしはそれでよかったかな、と思ってます。
時間が惜しい方は、チケット付きの鑑賞ツアーもたくさんありますので利用するといいと思います。見所を逃すこともないですし、効率的に回れるし、ツアー客専用の入り口から並ばずに入場できるという特典があったりします。
英語のツアーはもちろん、日本語ツアーもあります。(「エルミタージュ美術館 日本語 ツアー」で検索するとたくさんヒットします)
エルミタージュ美術館は、もともとは宮殿であり皇帝の住居である冬宮と私的な美術品ギャラリーのエルミタージュで構成されています。
ですので、美術作品を鑑賞するだけでなく、豪華絢爛な王家の各部屋を回っていき、その装飾を楽しむことができます。
まずは入口すぐにある「大使の階段」。早速「おおぉ」と見上げてしまいます。常に人がいるし規模が大きくてうまく写真が撮れないですが・・・
早速豪華な部屋がたくさん続くのですが、オススメのお部屋をご紹介します。まずは、天井に至る豪華な金の装飾が目を引く「黄金の客間」。
趣ががらりと変わって、木製で落ち着いた雰囲気の「ニコライ2世の図書室」 。展示された部屋を見てるとディズニーランドのアトラクションを見てる気分になってくるけど、かつて本当に皇帝が使っていたんですよね。
鮮やかな緑色の柱がアクセントの「孔雀石の間」。緑色の柱は孔雀石(マラカイト)でできています。天井や扉の装飾も細部まで見事だし、窓にかかるドレープたっぷりのカーテンまでもが美しい。
こちらはしっとりした薄い水色のお部屋の一部。女帝の寝室だろうか。
アジア関係の展示品がある部屋があったので、日本人としては見ておかなくてはと行って参りました。数々の世界の名作や珍しい展示品がひしめく中で、日本の作品を目の前にすると、懐かしいような、同胞にあったような、そんな気持ちでした。
豪華ディナーコースの最後に日本茶でほっと一息入れた気分。一日満喫して今日は美術腹はいっぱい。
日を改めて、次はサンクトペテルブルグ郊外にあるエカテリーナ宮殿へ参ります。