苔に魅せられて


先日初めて屋久島へ行きました。

旅行記をひと休みして、画面からも爽やかな空気が漂ってきそうな緑いっぱいの写真をお送りします。

 

関空から鹿児島へ飛行機で向かい、そこから高速船で約二時間で屋久島に到着。

小雨が降る屋久島は思っていたより涼しく、だけどそれでも感じる高い湿度でついに来たんだなぁと実感します。

その昔、いつだったかも定かではなく、テレビだったか雑誌だったか、それとも映画だったのかも覚えてないけれど、屋久島という場所を知り、どこよりも神聖で、なんだか空気が違うように思えて、わたしの中で行きたい場所のトップ3くらいに常に入っていたところ。

根性はあるけど体力はないので縄文杉のある場所まで登山ができるか自信がなく、ちょっと緊張気味で過ごしてきました。

屋久島には登山用品のレンタル店があるので、そこでレインウエアなどをお借りして準備万端に整え、早めに夕ご飯を食べて(お酒は控えめで)寝ました。

というのも縄文杉登山は一日がかりで、集合時間は朝の4時で宿に戻ってくるのは夕方5時ころ。

休憩時間を除くと、10時間程度歩いていることになります。

屋久島も登山も初心者なので、予め個人ツアーに申し込みをしました。

おかげで不安や心配は最小限で、期待と希望を持ちつつ楽しみながら歩けましたよ。

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歩き始めはトロッコの線路の上をひたすら歩きます。

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シシ神さまに見えなくもない木

倒木から新しい木が生えていく。

倒木から新しい木が生えていく。

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ウイルソン株。この株の中から上を見上げるとハートが見える!

ウイルソン株。この株の中から上を見上げるとハートが見える!

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樹齢1000年以上の杉を屋久杉と呼ぶそうです。

倒木や伐採によりできた切り株の上に二代目、三代目の杉が生えてどんどん大きくなるのだそうですが、その根元の一代目の株の中は空洞であることが多いそうです。

縄文杉のあるエリアは島の中心部に近い森の奥深く。

深い山には伐採の手が入らず自然のままの、太く、大きな杉がたくさんあり、それらは太陽を求めて大きく曲がったり、枝を思い切り伸ばしたり、隣の木とくっついていたりと、自由で柔軟でそれでいて艶めかしく、生命をびんびんに感じるものでした。

通称「メドゥーサの頭」

通称「メドゥーサの頭」

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縄文杉。樹齢は最低でも4000年。7000年とも言われる。

二日目は映画「もののけ姫」の舞台になったことで有名な白谷雲水峡へ。縄文杉コースよりは登山時間は短いものの、疲労と筋肉痛を抱えての二日目もなかなかハードでした。

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わたしは苔が大好きなんですが、屋久島はその湿度の高さと木々によって太陽の光が遮られることから生育環境が整っているため、まさに苔天国。

雨上がりの苔は生き生きとしていて、一生懸命に水滴を保つ姿が何とも愛らしい。

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この日は屋久島には珍しくよく晴れて、太鼓岩という見晴らしのよい場所からの眺めは本当に圧巻でした。

遮る物はなく、ただ、眼下に広がる森とその奥にそびえる山々がある。

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登山は初心者だったけれど、登山が好きな人の気持ちがちょっとわかった気がする。

明確な目的と達成感、道中の癒しと自分への挑戦。

世界にはまだまだ知らない、信じられないような場所と自分がまだ味わっていない面白いことというのがたくさんあるんだな。