【イタリア】インドビザを巡る大誤算に気づきピサの斜塔どころではなかった話

ローマの広くて長ーいプラットフォームから電車に乗って向かったのは、約三時間北上した場所にあるピサ

ピサは言わずと知れた、有名なピサの斜塔があるところ。

ローマの人混みと整理された観光地に若干の嫌気が差してきていたので、ピサのほどよい町の小ささにほっとしました。

こちらも有名な観光地ではあるのですが、人が適度にいて、町並みはやや寂れ、たまたまやっていたフェスティバルも地元感が漂う。

あぁ、いいなぁ。

ピサの斜塔は有名ですが、世界遺産になっているのはドゥオモ広場にある四つの建築物であり、斜塔はその内のひとつである鐘楼です。

…というのを実際に行って説明を読んで初めて知りました。無知って恥ずかしい。

個人的にはピサの斜塔よりも洗礼堂と大聖堂の方が圧巻でした。

入場料が高くて怯んでしまったのと、時間が遅くなってしまったので入りませんでしたが。

これが大聖堂(ドゥオモ)と奥に鐘楼(ピサの斜塔)。

これは洗礼堂。

世界遺産を外から楽しんだ後、すっかり暗くなった町中を歩いてホステルへ戻りました。

斜塔周辺以外は、このくらい静かな夜の風景。

ところで、ピサには昼ごろ着いたのですが、なぜ観光が夜になってしまったかと言うと、実は理由がありました。

わたしは、イタリアの後ヴェネチアからインドへ行く予定で、このときすでに航空券は購入していました。

インドへ入国するにはビザが必要ですが、観光ビザを予め日本で取得すると発給日から有効期限が開始してしまうため、インドへ着くころには有効期限が切れてしまう、もしくは短くなってしまう。

なので、旅の途中でビザを取得しようと軽く考えていました。

しかし旅をしていると意外に忙しい。

次の行き先を決め、宿を決め、そこまでの移動を考え、同時に旅先で会った人とごはんを食べに行ったりする。

インドがeツーリストビザを導入し、インターネット上でビザが取得できるようになったことは知っていたため、それを取ればいいか~となんとなく考えていたのです。

が、いざピサの宿にあったパソコンからビザを申請しようと改めて該当サイトを読むと、「旅行の30~4日前までに取得すること」と。

わたしの予約した飛行機は10月29日インドに到着。

ピサに着いたのは10月25日。

今から申請しても、間に合わない…のでは??

それに気付いてさーっと血の気が引き、斜塔どころではありませんでした。

インドのビザ申請書はとにかくややこしくて一筋縄ではいかない。

証明写真はJPEG指定、パスポートのスキャンはPDF指定と何かと面倒なその申請を、ものすごい勢いでクリアし、必死に祈りながら送信いたしました。

その後発給までどのくらい時間がかかるものなのか、インターネットで検索してみるも情報が乏しすぎることと、

インドの担当部署が迅速に仕事をこなすとはとても思えず、落胆し、自分の詰めの甘さに反吐が出る思いでした。

その結果。

なんと、次の日の午後にビザが下りました!!!!

インドのeツーリストビザ、すごい。迅速!

涙目で叫び出しそうになるのをぐっとこらえ、祝杯代わりのピスタチオジェラートを食べた至福の時間でした。あぁぁぁ、よかった!

ちなみに、その後インド入国時は何も資料をチェックせずにあっさり入国できたので、1~2日の日にちの違いくらい、そんなに気にするほどでもなかったかもしれません。

なんにせよ、インド初心者のわたしにとってはとっっても嬉しい出来事でした。