ニュージーランドの首都ウェリントンからバスで6時間移動してタウポという湖畔の町に来ました。
ここでの目的は、マオリの聖地で世界遺産でもあるトンガリロ国立公園でトレッキングすること。
「トンガリロ アルパイン クロッシング」と呼ばれる19.4kmのトレッキングコースを7時間くらいかけて歩きます。
映画「ロードオブザリング」のロケ地でもあるので、ニュージーランド行きの飛行機内で映画の予習もばっちりしてきました(一度見たことあるので飛ばしながら)。
宿の多いタウポの町は湖の北側に位置していますが、トレッキングの出発地点は南側にあります。
出発地点までの往復バスはbookme New Zealandというサイトで探して予約しました。
いろんな会社のバスが登録されてて、このサイトからだと割引もあるので便利です。
出発時間は朝の6時前。宿の前まで迎えに来てくれることにはなっていたものの、真っ暗な早朝に本当に来てくれるのか超不安でしたが…
ちゃんと来てくれました。よかったぁ。
うとうとしてたら到着。
屋久島の縄文杉までの往復(20km、10時間)も歩けたから行けるだろうと軽々しく考えてたけど、一人で19kmなんて歩けるのか!?
天気もいいし、さぁてスタート。
まずは眩しい朝日の中、平坦な草原のような道を進みます。
雲が朝日を浴びて実に幻想的。
道はほぼ一本道だしたくさんの人がトレッキングしているので迷うことはまずありません。
道は整ってるし、丁度いい場所に微妙なカモフラージュのトイレもちゃんとあります笑
徐々にごつごつした岩肌が見える山道になってきてロードオブザリング感が高まります。
どんどん上っていくと急に開けた広いスペースと富士山みたいなキレイな形の山。
ここは「サウスクレーター」と呼ばれる見所で、奥にある山がロードオブザリングで最後に指輪を投げ込んだ滅びの山「ナウルホエ山」。
山頂がちょっと赤くて、おぉ、滅びの山!とちょっと浸る。
ここでちょっと休憩した後、更に進むとどんどん火山っぽくなってきて到着したのは「レッドクレーター」。所々煙が上がっていて辺りは硫黄の香り。日本人としては温泉を思い出す。
足場はどんどん悪くなり、小石に溢れた斜面はすっごい滑りやすいのでみな真剣に滑り降ります。下の写真手前の道。
小石の上をスキーするように滑り下っていくと、見えてきた「エメラルドレイク」。
トンガリロクロッシングの一番の見所のエメラルドレイクは、ミネラル豊富な火山地帯のクレーターにたまった水がエメラルドの神秘的な色になったもの。
眼下に広がる雲のおかげで天空にいる気分。
いろんな色と透明度のレイクがあります。
ハイライトを楽しんだ後の道はちょっと雰囲気が変わって、緑が増えて行ってハイキングのような感じ。
どんどん緑が増えて森林ウォーキングみたいになって、
ゴール!!
結構歩けるもんだ!
トレッキングの装備としては、エメラルドレイク前の下りの道がかなり滑りやすいので、シューズはちゃんとした物のほうが安心です。
トレッキング用は底が厚いので疲れにくいし歩きやすいです。(町歩きにはちょっと重いんだけど)
食べ物と飲み水は十分に準備して、両手が空くバックパックで出かけましょう。
日差しを遮る物がないのでサングラスや帽子があった方が疲れません。
実はゴールした場所からタウポまでの帰りのバスは何本かあるんですが、それに乗り遅れないように歩き通さなければいけなかったので、ちょっと気にしながら歩いてました。
でも意外に早いバスに間に合って、思いがけずタウポに早く戻れたので、その後タウポ湖で湖水浴もしちゃいました。
全身がほどよく疲れ、トンガリロクロッシングをやり遂げた達成感でその夜は幸せにぐっすり眠りました。
身体を動かすことに抵抗がなければ、自分の足で自由に世界遺産を歩ける貴重な機会ですので、ぜひぜひチャレンジしてみてください。
明日は大満足のタウポを出て土ボタルで有名なロトルアへ移動します。