【インド】念願のインド、ニューデリーに到着して早速混沌に巻き込まれる

ずっと行ってみたかったけど、どうしても一人では行く勇気がでなかったインド

そして行くなら長期で行きたいと思っていたけど、今回はお試しで二週間行ってみることにしました。

自分には合わない国かもしれないし。合ったらまた来ればいいし。

ロシアのモスクワで出会ったアーヤと時々連絡を取っていて、彼女も同じ時期にインドへ行くらしい。

ところで、VKというSNSはご存知でしょうか?

ロシアや旧ソ連の国々でメジャーなSNSで、Facebookと同じように自分のアカウントを持って、様々な人と交流したりイベントに参加したりできます。

使ってみた感覚では、音楽や写真の共有がFacebookよりも自由だし、広告も入らないので使い勝手はよかったです。

ただ、そんなにたくさんロシア人の友人がいるわけではないので、結局はFacebookやWhatsAppをよく使っていましたが。

アーヤはそのVKで見つけたインドツアーに参加するつもりらしく、一緒に行かない?とのお誘いが。

そのツアーはインドが大好きなロシア人が個人で年に数回開催しているもので、今回は主に北インドを巡るらしい。

料金は安くもなく、高くもなく、と言ったところ。

絶対に行きたいタージ・マハルも行き先に含まれてるし、慣れた人が案内してくれるのは頼もしい。

旅行会社主催のツアーでないからディープな経験もできるかもしれない。

何と言っても、アーヤに再会して一緒に旅行ができる!

ということでロシア人に紛れてインドを旅行することになりました。人の縁って面白い。

アーヤやツアー主催者のイゴールと合流するのは、わたしがインドに到着する日の昼か夜。

待ち合わせ場所は指定されたニューデリー駅近くのホテル。

つまり、空港からニューデリー駅へ行き、指定のホテルを見つけ出し、チェックインするところまで、一人なのです。

これまでイタリアや東ヨーロッパで会ったインド旅行後の旅行者全員から、

「デリーの人間は誰一人信じてはいけない。とくにデリー駅では話しかけてくる奴は全員無視しろ。」

とアドバイスを頂いてました。

えー、こ、怖い…。一人で無事にホテルまでたどり着けるのだろうか。

デリー行きの飛行機搭乗口からすでにインド人だらけ。おぉ、ほんとにインドへ向かうんだなぁ。

空港到着は早朝3時

印象的な空港のトイレを横目に、インドへ立ち向かう気合いと興奮で足早に進むと、まず最初に驚くのは入国審査の長蛇の列。

様々なポーズをとった、大きな妖艶な手のオブジェが特徴的な入国審査窓口は、どこがどの列なのか、誰がどこに並んでいるのか、まったくわからない。

これで早朝3時ですよ。

同じ飛行機で到着した人とともに絶句して、その後お互いにちょっと笑ってしまいました。笑うしかないよね。

上階からエレベータで下りながら目前に広がる人の数は、ちょっと想像し難いほど多い。

これからそんな光景をたくさん見るわけだけど。

実は最初に広がるこの人の海を抜けて奥まで進むと、eツーリストビザ保持者専用の入国審査窓口があります。(それを見つけるまでにも時間がかかった。何せ案内は何もない。)

そこはさっきの人の海と違ってすっきりと列が短く、整列されていて比べ物にならないほど静か。

eツーリストビザでよかったーー!

と思いながら、出国の航空券情報やらビザ書類なんかを手元に用意して待つ。

待つ…

が、一向にぜーんぜん進まない。

何に時間がかかっているのかと観察していると、eツーリストビザ保持者の場合は両手全指の指紋をスキャンすることになっているらしい。

そしてそのスキャンの性能が信じられないほど悪くて、何度も何度もスキャンを繰り返しているので時間がかかっているようでした。

さっきの長蛇でも、ここでも、どこに並んでも待つことは変わらなかったみたい。

遅々として進まない入国審査をやっと終えて、いざ外の世界へ。

そこでも待ち構えていたのは人の海。

空港からどこかへ向かうであろう客を待つタクシー運転手の数え切れない目。折り重なるように群れる人たち。

きたーーー、と怯みながらも、さもインドに慣れている旅人のように「いつもの光景ね、わたしはタクシーは使わないのよ」風を装って、迷いなくエアポートメトロの入口へ向かいます。

慣れてる風だけど、迷いなく動けるように五感は情報収集に忙しい。

後ろから「メトロはまだ動いてないよ」と声をかけられて「え、そうなの??汗」と思いながらも進むと、普通に動いてました。なんだよー。

やはり、誰も信じてはいけないのか。

早朝のエアポートメトロは空いていてとても快適でした。

メトロの空港駅で電車を待ちながら声をかけてくれたインド人男性は、身なりがきちんとしていて出張帰りだそう。

ちょっと身構えつつも、もしかしたらこの人が駅周辺を案内してくれるんじゃないかな、と淡い期待を抱いてました。

数十分ですぐに着いたニューデリー駅で先ほどの男性についていって地上に出ると、「僕はここからバスだから。じゃあね。」とあっさり別れて颯爽と去っていく彼。まぁ、そうですよね…

やはり、一人で進まねばならないのか…