猛威を振るい続けているコロナウィルスの影響で、あらゆるイベントが中止され、外出自粛要請が出され、全体的に制限されたムードですね。
旅行好きの方々にとっては自由を剥奪されたかのような辛い時期だと思います…!(すごぉくよくわかる…!)
だけど世界中で、同じかあるいはもっと悲惨な状況の中、文句は言えません。
将来の不安や悲観的な妄想で思考停止していると、どんどんマイナスな感情を引き寄せてしまって悪循環です。
ここでは、「旅行」という大好きだけど今は制限されていることを通して、どうやってそのもやもやした気持ちを健康的に解消するかに焦点を当ててみました。
旅行を控えて悶々とした気持ちを抱えたみなさん、どうか参考にしてみてください。
あなたは旅行で何を求めるか?旅行=非日常体験!
みなさんは何を求めて旅行に行きますか?
絶景や世界遺産を見に!
美味しい物を食べに!
キレイな海に癒されに!
…とかですよね。確かに。
これらを一言でまとめると、普段の日常とかけ離れた非日常体験を求めて旅行へ出かけていると言えます。
いつもの変わらない日常に刺激や癒しを求めて旅行へ行き、リフレッシュしてパワーを充電。そしてまた日常へ戻ってくるというサイクルかなと思います。
バーチャル旅行では意味なし。五感を通したリアルな体験が必要。
こういう刺激や癒しを求める非日常体験は、五感を通したリアルな体験でないと意味がないです。
例えば、VR(バーチャルリアリティー)などのバーチャルな旅行では、求めるリフレッシュやパワーの充電はできません。
だって、例えば「リゾート地で穏やかな波の音を聞きながらエステやマッサージを受ける」っていう至福の旅を求めてるのに、VRでそういう体験したりエステの画像を見ても癒されないですよね…
では、どうすればこのリアルな非日常体験をうまく昇華できるのか?
行った気になるのでなく、別のリアル体験で旅行欲求を昇華させる。
ひとつの解決方法として、旅行で求めていた非日常体験で得られる刺激や癒しを、別の体験を通して得るという方法があります。
バーチャルの体験や動画、写真で行った気になるだけでは、欲求を誤魔化しているだけで、「旅行に行けない」というストレスは積み重なっています。
どうにかして欲求をすり替えて満たしてあげるのが、現実的だし健康的な解決方法です。
鍵は五感を刺激すること
その際に重要なことは、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)をなるべく多く刺激して満足させること。
自分のこれまでの体験を思い出してもらえばわかると思いますが、五感は記憶に大きく影響し、様々な感情とも結びついています。
旅先で味わった美味しい料理は、味や香りはもちろん、気候や周りの音と雰囲気、その時の気持ちまで鮮明に思い出せたりします。
インドの喧騒とスパイシーな香り。東南アジアのじわじわした暑さとフレッシュなフルーツジュースの味。寒い冬のドイツで飲んだホットワインのあたたかさ。
「旅行したい欲求」を満足させるには、これらをなるべく似たものに置き換えて疑似体験し、まるで旅行に行ったときのような非日常体験をさせるのです。
具体的にどうすればいいか??非日常体験サンプル
コツはいかに臨場感を高めてリアルさを追求し、非日常体験を演出するか、です。
感覚や気分って自分の思い込みでどんな風にも変えられます。思い込みが大事です笑
ここ(いつもの家のリビング)はどこどこの国で借りたアパートメントで、外からはどこからか異国の香りと遠くに汽笛の音も聞こえる。そろそろ夕食の時間なので、今日は近くのマーケットで買った新鮮な野菜とスパイスで煮込んだスープを隣のベーカリーで買ったバゲットと一緒に食べよう。
…ていう感じでストーリーを頭の中で作って臨場感を高めるといいですよ~。
お手本はコスプレイヤーさんたち。
彼ら彼女らはキャラクターになりきって、その世界観で行動しますよね。自分の中に非日常を生み出してます。
そうは言ってもじゃあ具体的に何をどうすればいい??という疑問も湧くと思うので、以下に具体例を書いてみます。
外出自粛時期① 異国料理に挑戦
行ってみたい国の料理を調べて、作れそうなレシピを探します。
たぶん、聞いたことのないスパイスとか材料もあるかもしれませんが、インターネットで大抵の材料を買うことができますので、手に入れてみましょう。(その材料を使う料理が他にもいくつかある方が材料は無駄にならないので、そこまで考えられれば尚よし)
可能であればその国の香り(お香やインセンス)、音楽を用意したり、ランプやキャンドルなどで雰囲気を演出するとより五感が刺激されます。
リゾート地のイメージならリゾートっぽい気軽なワンピース、レストランならきちんとしたワンピースに丁寧な化粧、アジアや中東ならそれっぽい布を巻いてみたり大柄なアクセサリーをつけたり。
と、衣装にも凝ればだいぶ非日常感を出せます。
外出自粛時期② 外国風ベランダピクニック
晴れて気持ちのいい気候なら、ベランダを開け放って風通しをよくしながら、ベランダピクニックはいかがでしょう。
イメージは、海外で過ごす休日の昼下がり、広い公園の芝生の上。周囲には同じような家族やカップル、グループもいて、犬や子供が駆け回って遊んでいます。
広めの敷物を敷いて、クッションやブランケットを持ってきて居心地よく整え、サンドイッチやサラダ、フルーツと熱い紅茶などを用意します。
いつものサンドイッチじゃなくて、オリーブやパクチー、パテ、ドライトマトなど、ちょっと違う材料を使ってみるだけで非日常感が増します。
休みの日であれば、その国のワインを開けて昼間から少しいただくのもいいですね。
衣装やその他の演出も自分のイメージに近づけるよう、こだわってみてください。
国内解禁ムード時期① 離島、秘境など達成系。
コロナウィルスの影響が収まってきてワクチンももうすぐできるらしい、というくらいになれば、経済活性化を図りたいですし、我慢が続いてきたみんなは「出かけたい!」ってなると思います。
海外はまだちょっと怖いけど国内旅行なら行けるかな!ってなったときが、燻ぶった海外旅行熱を発散させるチャンスです。
国内旅行も非日常感はありますが、より高めるには離島や秘境へ行ってみましょう。
北海道北部の利尻島、礼文島や東京の伊豆大島、小笠原諸島、沖縄の島々や瀬戸内海の島々など選択肢はたくさんあります。
離島は本島とは違う時間の流れと、オリジナルの文化や伝統があるし、景色も素晴らしいですよね。
いつもの日常とはかけ離れた環境へ旅行へ行くことで、海外旅行の時に感じる非日常感と似た感覚を得られます◎
国内解禁ムード時期② 高級リゾートホテルなどゴージャス系。
海外旅行で使う予定だった予算を、思い切って国内の高級ホテルへ使ってみてはいかがでしょう。
高原やビーチ沿いに建つ高級リゾートホテルや、京都の有名な高級旅館、アクセスの良い都会のホテルのスイートルーム。
ちょっといい服装でホテルディナーと屋上のバーで都会の夜景を見下ろす。
いつもの生活は一旦置いといて、ゴージャスな空間を思いきり楽しみましょう。
旅行へ行くと、観光やショッピングなど忙しなく過ぎることもありますが、ホテルや旅館の滞在自体を楽しみに行くというのは、最高の贅沢で癒しではないかと思います。
国内解禁ムード時期③ WWOOFで国内異国体験
これはちょっと毛色が違うので、番外編みたいなものですが。
WWOOF(ウーフ)というシステムはご存知でしょうか。
世界中で展開しているシステムです。WWOOF japanの公式サイトはこちら。
有機農家であるホストは「食事と宿泊場所」を提供し、システムを利用する人(ウーファー)は「労働、知識、経験」を提供する交換システムです。
無料で泊まってご飯もらう代わりに働きますってことですね。
利用には会員登録(有料)が必要です。
サイトには日本全国からの募集要項が載っていて、直接連絡を取り、受け入れ可能か否かを判断してもらいます。
中には外国人のホストがいたり、ウーファーも外国人がいたりする(今はいないでしょうけども)ので外国にいるような気分になります。
バックパッカーで外国へ行ったような非日常体験ができます。
欲求が解消されてから、コロナ明けに行きたい旅行を計画しよう
ある程度欲求が昇華あるいは転換されたら、次の海外旅行を計画しましょう。
欲求が解消されないまま計画だけしてると、「早く行きたい」「なんで今行けないんだ」「コロナのせい」「コロナが憎い…」と、原因追及して視点がどんどん楽しみな旅行からずれていきます。
憎んでも解決しないし、制限されている不自由さとか悪い点しか考えられなくなります。
同じ時間を過ごすなら、欲求は置き換えた非日常体験で解消し、次の旅行を楽しみに待つ準備期間にしましょう。
準備の中でもお勧めなのは、行きたい国の歴史や世界遺産の成り立ちなどの予備知識や、その国の言葉を勉強するなど、普段ならあまり時間をかけられないものを取り入れてはどうでしょう?
あまり計画せずに偶然を楽しむ旅行もいいけど、時間の余裕がある今なら、しっかりその国と土地のことを知ってから現地を楽しむ旅行を計画してみるのも一案です。
旅行を控えなくてもいい日に向けて楽しみを蓄えよう
非日常体験を置き換えて欲求を昇華するというのも、いわば誤魔化しです。リアルな体験である旅行にはかないません。
だけど、旅行に行きたいのに控えなきゃいけない!という欲求不満を放っておくと、マイナス感情の連鎖が生まれやすいです。
マイナス感情は免疫を下げてウィルスにもかかりやすくなりますし、楽しみながら旅行欲求を解消していければいいと思います。
早く自由に旅行へ行ける日が来るように、今は外出自粛をしつつ楽しみを蓄えていきましょう。