私がプログラミング学習を始めたきっかけは、別記事でも書いた通り「自宅で自分で稼げるようになりたかったから」です。
その時のネット系知識は、『何とか自分でブログを立ち上げたことはあるけど、〇〇言語とかナニソレ?Mac持ってなきゃダメなんじゃないの?』とかそういうレベルでした。
なんかかっこいいなぁというイメージはありましたが、自分がそんなことできるとは思ってもいなかったです。
調べていくとマナブさんのプログラミングの学習方法をまとめたブログを見つけて「ちょっとやってみようかな?」と思いました。
更に原さんのブログに出会って「未経験で独学でも本当に稼げるようになるのか」と現実的な希望を見出し、やってみることにしました。やってみるだけタダだし自分に合わなければやめればいいし。
当時は宿業の仕事と福祉施設の宿直の仕事を掛け持ちしていましたが、コロナウィルスの影響で宿業のシフトがなくなって時間があったというタイミングでした。
世間や仕事状況を見ているとますます自分で稼ぐ方法が必要だと思ったし、何かを始めるには丁度良かった時期でした。
実際に学習を始めてみた
マナブさんの「プログラミング学習ロードマップ」も参考にしましたが、少しハードルが高そうな印象だったので、
実際の学習は「稼ぐため」に最低限に絞った内容だと感じた原さんのブログに沿って進めました。
個人的によかったのが、本を買わなくてもいいんだ!という、出費が最低限という手軽さです。(当時はお金が本当になかった。)
詳細は上記リンク先を参照していただきたいですが、私は3か月くらいかけて「ここまでやったらもう仕事取れる」というラインであるWordpressの学習まで終えました。
学習から仕事になるタイミングっていつなんだろう?
その時点では学習したことが仕事の何につながっているのか全くイメージできず、本当にこんなんで仕事が取れるのか??という感じでした。
学習を終えたといっても、プログラムに沿って同じように手を動かしただけで、何もわかっていないような気がする…
と思っていましたが、私は早く稼ぎたかったし、これ以上学習を続けても仕事につながるイメージが湧いてくるとも思えなかったので、クラウドワークスに登録して「営業」というのをしてみることにしました。
営業経験ゼロ、WEB制作歴ゼロの仕事獲得までの営業方法
これまで営業経験はゼロ。医療職というぬくぬくとした場所でしか就活もしてないので、自分を売るということがとても苦手。
パクリOKという原さんのブログにある提案文を参考にしてみたけれど、自分のスキルに自信がなさ過ぎて、そのままパクると嘘を言っているような、本心でない文章がどうにも居心地悪い。
「仕事が取れちゃったらどうしよう」みたいな、行動と気持ちが裏腹で営業も全く進みませんでした。
そこからの打破のきっかけは、同じような未経験で仕事を取っていたかなさんの提案文でした。
上記noteで書かれている「1件目のお客様には誰よりも低価格で対応させていただきます。」という一言が、正直に自分の状況を伝えながらもお客さんにとって魅力ある提案だと思い、そのまま使わせていただきました。(提案文をそのまま載せてくれているので要チェックです)
それを含めて考えたわたしの推しポイントは、
- 未経験なので低価格でも実績を積みたいこと
- 仕事は調べまくって最後までやり通すこと
- 社会経験があるので社会常識を備えていること
- 即レスで連絡はきちんとすること
だと感じたので、それらを前面に押し出した提案文を作って(というかパクって)、提示金額よりも一段低い価格を提示して応募を始めました。
現状を伝えるこの応募方法に変えてから、すっきりした気持ちで挑めるようになりました。
どんな案件に応募していたか
提案文のベースはできたものの、Web制作と言ってもどんな仕事があるのかすらよくわかっていなかったので、「案件の内容が読み解けない!」という問題が発生。
専門用語がわからずどんな仕事内容なのかがわからない。相場もわからないので妥当な金額なのかもわからない。自分にできるレベルなのかがわからないというわからない尽くしでした。
それでも、たくさんある募集文に目を通していって「こういう条件ならいけるかも?」と読み取れてきた私の条件は以下になってきました。
- 提示されている金額がそこまで高くないもの(10,000円~50,000円)
- WordPressを使うもの
- 「難しくない」的なニュアンスが書かれたもの
- 少しでも仕事内容の詳細が書かれたもの
提示金額が高いものは、それなりの内容を要求されるのでは?と感じて避け(実際は価格と内容が比例しないことも多い気がします)、
WordPressは以前からブログをWordpressでやっていたので馴染みがあったのでいけるかなと思いました。
また、「難しくない」「簡単な」「単純な」仕事です、と募集文に書かれていると安心感がありました。(これも、実際は発注者がそう思っているだけで、自分にとっては簡単じゃないことは結構ある気がしますが汗)
募集の中にはかなり簡潔に「サイト制作願います。詳細は後日」とだけ書かれたものもありますが、これはどんな聞いたことのないことを要求されるのか怖すぎるので避けました。
こういう視点で「私でもこれならいけそう…」という案件に恐る恐る応募していました。
それは突然やってきた、初めての案件獲得
最初のころは「応募してしまった!」でドキドキし、その後返事も反応も全くないことに落ち込み、やっぱ経験ないとダメだよなぁと腐る、という無駄にエネルギーを消耗する非常に効率の悪い営業を繰り返してました。
営業初心者だからこそナイーブに一喜一憂していましたが、ここはクールに「よさげな案件見つけて応募」をひたすら繰り返す、に徹底したほうが確実にいいです。
そもそも返信があるほうが稀です。
今がっつり稼いでいる経験者の方々も、初心者時代には何百件の「案件吟味→応募」を繰り返してきているのです。
未経験初心者が数件応募して案件が取れるわけないのです。
そうしながらもちょろちょろと応募していたら、返信が返ってきたのがWordpressでのコーポレートサイト制作案件でした。
以下が実際の依頼文です。
Adobe XDって何??状態だったので、Wordpresを使うと明記してある(1)の方を指定して応募しました。
返信が来た時は、驚きながらも嬉しかったです。それまで返信すらなかったので「あ、応募文ってちゃんと届いてるのね~!」と思ったのを覚えています。
メールのやり取りでは仕事内容や経験について聞かれましたが、その際には以下のことをお伝えしました。
- 自分が全くの未経験であること
- 調べまくって最後までやり切ること
- 即レス
そのうち先方からzoomでの会議の提案があり、最終的に以下の応募者数の中からこのお仕事を獲得しました。
複数案件の募集だったので応募者数が多くなってますが、「え、私がやっていいのか…!?」と半信半疑状態でした…
極度の不安とスキル不足感
最初のzoom会議はとにかく緊張してよく覚えてないですが、「本当にこの仕事できるのか??」と本当に心底不安でした。
写真やテキストなど素材は頂いていましたがデザインの指示はなかったので、「コーポレートサイト ホームページ」とかでググりまくり、必要な項目や順序を洗い出して見よう見まねで作っていきました。
今思うと効率が悪いですが、全体の構成やデザインをあまり決めずになんとなく作っていったので、作り直しややり直しが多くてかなり時間をかけて形にしていきました。
ですが、その時は何かいじっておかないと不安(進んでないような気がして)だったので、一番大事であろうコンセプトやサイトの目的を脇に置いてとりあえずやっていた感があります。
加えて、当初はWordpressテーマの使用を提案していたのですが、先方からの提案で海外の無料ページビルダーを使用することになり、それがなかなか扱いにくかったという追い打ちもありました。
今振り返るとなかなかハードな環境でしたが、普通がどんなものかや簡単な案件がどんなものかという基準がないので、ただ目の前に出てくる問題に向かっていたように思います。
何とか納品、その後の展開
納品まで一か月の猶予があり早めの納品を目指していましたが、一歩進んで二歩下がる状態で中々進まず、この一件だけをやり続けて一か月弱かかりました。
その一か月間は精神的に全く余裕がなく、ごはんの時も出かけている時もどんな状況でも案件が気になって、「私にできるのか?」と不安でした。
チャットワークに通知が来るのがほんとに恐怖でした。(内容は普通の修正依頼や補足情報なので恐怖する必要は全くなかったのですが)
それでもやり通せたのは、Twitterで頼れそうな人をフォローしていたということが、かなり大きかったです。
実際に会ったこともないフォロワーという立場ですが、ツイートから真面目さや優しさや信頼できる感じ、頼ってもよさそうな親しみやすさが滲み出ていたんですよね。
そんな心の支えだったのがこのお二人。WEB制作をしたいなら完全にフォロー必須です。
途中で諦めずに何とかできたのは、「やれるまでやったらやれる」という考えてみれば当たり前の言葉を頂いたからです。
諦めて「できませんでした」とも言えるけど、できる方法やうまくいかない原因は必ず存在するから、時間かけたら見つけられるはず。という僅かな希望をもとに。
何度も「こんなの無理だ・・・(絶望)」「やっぱ案件取るの早すぎた?(泣)」「なんで反映されないんだー!(怒)」って情緒不安定でした笑。家族は迷惑だったろうなぁ。
ずーっとできなかったことが実装ができた時なんかは、クライアント(制作会社の担当者)さんと喜びあいました…!
そんな初案件を通して私が心掛けたことは以下です。
- とにかく「調べる→やってみる」を続ける
- 調べまくって詰まったら、わかりそうな人にTwitterで聞いてみる
- 進捗がなくてもクライアントさんと連絡をまめにする&即レスを心掛ける
- ちゃんと食べる&寝る
中でも私にとってはTwitterが本当に頼りの綱で、「わからなければメッセージしてみれば解決するかも」というのが支えでした。(実際に二度ほど聞いた)
このクライアントさんはこまめに気軽に連絡をくれる方で、こちらの連絡にも即レスが多かったため、自然と私も即レスでこまめに連絡をしました。
後ほど「すぐに返事が返ってくるので不安が減った」と言われました。スキルや経験がない時点で提供できる最大のものって、こまめな連絡を徹底して信頼関係を作ることですよね。
関係を作っておけば多少の融通が利くようになるし、今後の継続案件などに発展するかもしれないです。
そして、自分の体調を整えること。
フリーランスにしろ、兼業にしろ、身体第一です。
体調が悪いと頭の回転が落ちて作業効率が落ちるし、インスタントやレトルト食品ばかりではバランスを崩していきます。
例え不安しかない案件が目の前にあっても、身体や健康を疎かにすると、精神的にも余計に不安になったりストレスが増えたりします。
健康的にいきたいですね。
初案件のその後
こちらの納品自体は期限内だったものの、相手側の確認作業が遅れて当初の予定からずれましたが、終わりました!やったぞー!
先に書いた通り、まめなやり取りと成果物が要求された通りにできたことで信頼を得たためか、継続的な関係をオファーされました。
現在はその制作会社さんと個人契約を結び、その会社自身のサイト更新などを行っています。
そこでどのくらい仕事をもらえるか?というよりも、信頼していただけたという事実がとても嬉しく自信に繋がりました。
0→1達成が一番しんどくて、一番学びが深い
よく言われることですが、初めの一歩が一番怖いし、大変で負担が大きいです。
ですが、その分学べることは本当にとても多いです。
実際どういうことに使うのかわからなかったふわふわした知識が、「こういうふうに役立つのね」と知識と現実が結びついてく過程は大きな学びです。
何より「自分にもできた」という自信を得られます。これは自分で動いて獲得しなければ手に入らない感覚ですよね。
自分で仕事を取って稼ぐことは、特別なスキルではなくて、Web制作未経験でも誰でも、やり続ければ絶対にできます。
未経験の自分の意見は横に置いて、とにかく真似る、動くが正解
誰でも、怖さとか自信のなさから、
「いや、でもまだここがわかってないから」「今は私生活が落ち着かないから」「あと一回ここを学習してからにしよう」
など自分に都合のいい環境を自分で作っちゃいます。最適でパーフェクトな状態ってやってきません。
既に同じ仕事で成功して理想に近い人生を進む人を見つけて、積極的にそのまま真似るといいと思います。自分の意見は横へ置いて。
せっかく先に右往左往したり回り道したりしながら最適な方法を見つけてくれている人がいるなら、有難くその方法を取り込んで、最短距離で目的までの道を進むのがコスパ抜群です。
一緒に動いていきましょう。(私もまだまだこれから!)