フィレンツェからイタリアでの最終目的地、水の都ヴェネツィアにやって参りました。
ハネムーンでゴンドラ乗って、ゆったり豪華イタリアンディナーを美しい景色とともに…
と、誰もが思い描くヴェネツィアですけど、もちろん一人ですし、しかも残念ながら雨でしたぁ。
電車を降りて駅から外へ出るとすぐに目の前は海で、突然水上バスや水上タクシーが忙しなく動き回る世界に入ります。
まずは荷物を預けるために宿まで水上バスで移動します。
この黄色いラインの入った建物が水上バス停。前に止まってるのが水上バス。おぉ初水上バス!
宿に荷物を置いて早速ヴェネツィアの町散策をします。まずは世界遺産サン・マルコ寺院へ。
中は写真撮影禁止なのですが、暗い内部はろうそくの煤の匂いと雨が混じった匂いのする祈りの場。
さすがに観光客が多いのでなかなかゆったりと見学することはできませんが、非キリスト教徒としては自分が異質なものなんじゃないかと思わせる教会独特の厳かな雰囲気(嫌な感じではなく)を感じました。
わたしとしては、教会の美しさよりも、教会内部の見学後に寺院の前で雨宿りしてたとき、頭上から鳩にフンを落とされた哀しい思い出の方が強い…
美しいあのサン・マルコ広場で鳩のフンかぁ。
サン・マルコ寺院の隣にはドゥカーレ宮殿。
名の通ったドゥカーレ宮殿やコッレール博物館、時計塔 (すべてサン・マルコ広場周辺にある)はどこも混んでいますが、建物自体がすでに美しく、映画にも使われたりしています。
それらも充分見ごたえがありますが、わたしはヴェネツィアのただ普通の街並みを歩くのもとても面白かった。
木製の橋や、隙間無くぴったり続く家々のくたびれ具合が格好いいなと思うし、ちょっと歩けば教会や美術館、個性のあるお店が並ぶ。
それらの合間を運河が走り、小さな橋がつなげる。
雨で濡れた町はしっとり、ひっそりしていて、大きな教会のあるような所以外の路地や広場は、急に田舎の町へ来たかのような静けさと生活感が漂っていて、とても落ち着きます。
イタリアでの最後のランチくらい豪華に楽しもうと、路地にあるレストランへ。
味はもちろん、量も多くて(パスタは前菜だというのは本当なんですね)それだけでも満足でしたけど、隣に座っていた老夫婦が、飲みきれないからと半分くらい残っている白ワインのボトルをくれました。神!
ウェイターに飲み物は?と聞かれ、いらないと答えてワイン代をケチってたのを見てたのかもしれません。
いつかまたここへ来て、豪華ディナーを素敵なワンピースで楽しめるくらいになっているのだろうか。
最後に大きなドームが遠目にも目立つサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ行き、宿へ戻りました。
その夜は、宿の一階にあるバーでゆっくりして、余韻を楽しみながらも、明日からの移動と日々の不安を抱えていました。
明日はついにヨーロッパと別れて、ずーっと行きたかったインドへ!