モザイクが美しいハリストス復活大聖堂(血の上の救世主教会)
歴史地区と関連建造物群として世界遺産に登録されているサンクトペテルブルグには、四大教会があります。そのひとつがハリストス復活大聖堂(血の上の救世主教会) 。
これまで(そしてこの後何度も)教会をたくさん見てきたけれど、この教会は桁外れでした。この日も天気が悪かったので、写真がぱっとしませんが・・・ロシアの教会と言えば思い出す、カラフルなたまねぎ頭が遠くからでもよく目立つ。
わたしは美術や建築に詳しくないし、キリスト教徒でもないけれど、それでもこの教会の素晴らしさはわかった。
息を呑むとはこのことか。
柱や天井を含めたすべての教会内部はモザイクで埋め尽くされ、その細かさゆえに絵画に見えるほど。よーく見ると、
こんな感じで細かいモザイクタイルでできている。教会内の全ての宗教画がこうやって作られています。
費やされたたくさんの年月と、関わった多くの労働者と、集められた多くの資金と一般市民の貧しい生活を想像して驚愕し、建築に至った歴史などそのすべての背景を考えると、圧倒的すぎてすごい虚無感を感じる。
人間て、どこまで美しいものが作れるんだろう。
サンクトペテルブルグはモスクワよりも更に観光客が多い。教会内部はたくさんの国から来たたくさんの人たち。それでも、人目を気にせず呆気に取られるほどの魅力に、ノックアウトでした。
圧倒的なスケールの聖イサアク大聖堂
その次に向かったのは四大教会のひとつ、聖イサアク大聖堂。
近づくとわかる世界最大級のその巨大さ。この柱は一本114トンあるそう。柱の脇に立つ人間が小人のようですね。
そして中はすごーく広くて圧倒されます。
ロシア正教会の教会は天井まで装飾が施されていて、正面には立像でなく、イコン画などが掲げられています。聖イサアク大聖堂は珍しくステンドグラスでキリストが描かれています。教会内はイコン画やモザイク画に加え、石で作られた装飾が見事な柱や扉などがたっくさんあります。
全てが圧倒的規模とクオリティで、ベンチに座ってただ呆然としてしまう。ハリストス大聖堂よりも内部が広く、観光客が多くても全然気にせずぼんやりと空間を味わうことができます。
教会でお腹いっぱいになりましたが、サンクトペテルブルグの見所はまだまだあります。