青空と旧市街地


タリン到着は夜10時。

宿は港から徒歩10分と書いてあったので、地図を頼りにてくてく歩いてみる。

が、周囲は高速道路があるような殺風景な場所で、どう見ても宿のある雰囲気ではない。

宿は旧市街の真ん中にあるはずなのに、港付近は旧市街的な感じではない。

これは自分の確認不足で、結局、旧市街までは歩けるといえば歩ける距離でしたが、重い荷物を背負って、初めて行く国の夜道を女一人で歩くには危険だったと思います。

しかも歩いている人がとても少なくて、道を聞くにも聞けない。

散々迷ったあげく、地図を見ながらうろうろしているわたしに、道路の反対側から親切な若い女性がわざわざこちらへ来て道を教えてくれて、無事に宿に辿り着きました。あぁよかった、遠かった!

予約した宿は、そのあたりでは最安の14人男女混合ドミトリー。

部屋は広そうだけど、夜中だったので真っ暗で、どこに何があるのか、どのベッドが空いてるのかもわからず、人の荷物につまずいたりしながらやっとやっと横になりました。

 

ぐっすり眠って起きると、朝の9時だというのにまだ暗い。

この部屋はどうやら一日中カーテンひきっぱなしらしい。

14ベッドはすべて埋まっていたようですが、まだ半数以上寝ている様子。

部屋は昨夜暗い中で感じた通り広くて、ソファやテーブル、ロッカーもありました。

木製の床や縦長の窓も素敵なんですが、どうにも落ち着かないというかしっくりこないというか、居心地が悪く感じ、なんとなく長くここにいたくなくて、素早くシャワーを浴びてチェックアウトし、町へ出ました。

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昨日の夜には気付かなかったけれど、晴れたいい天気の昼間に旧市街に出ると、もうそこはイメージ通りのヨーロッパでした。

石畳の道路にカラフルでかわいらしい家、窓辺に花、パラソルの下に白いテーブルを構えるカフェ、石でできた古い教会、町の真ん中にはレストランとカフェで囲まれた広場、などなど。

天気も良くてあたたかく、旧市街の広場を眺めながらの昼ビールは格別でしたよ。

テーマパークのように整った観光地なのに、地元の人が普通に暮らしているというのがちょっと不思議。

よく考えてみると京都だってそうなんですが、こちらは上手く調和しているというか。地元の人もこの場を楽しんでいるというか。

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各国からのツアー団体があちこちでガイドさんの説明を聞く傍ら、石畳の上を力強く乳母車を押すお母さんが通って行く。

そんな旧市街地では、教会や時計台などのアイコン的な建物よりも、普通の住宅として使われているであろう建物の窓やドアとか、壁の色とかレンガとか、小さなレストランやお店の看板だとか、そんなものに心ときめいていました。

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この建物たちは昔からここにあり、用途や住む人を変えながらもその時代の人々に使用され、今もなお現役で使われている。

くたびれた色の壁やところどころ壊れている大きなドア、重い窓。

新築のマンションにはあり得ない不便な作りも、人が使っているとそれが普通で日常の光景になり、わたしにはとても魅力的に映る。

だから、いま住んでいる京都でも、町家に心惹かれるのかもしれませんね。
さて、夕方のバスで隣国ラトビアへ行く予定だったので、迷うことも考えて早めにバスターミナルへ向かうことにしました。

ここは観光地だからか、やはり英語を話せる人が多い。

バス停で地図を広げようものなら、すぐにおじいさんが近づいてきて「どこへ行くんだ?」、近くにいたお兄さんを捕まえて同じ方向へ行くことがわかったら「一緒に連れてってやれ」と助けてくれます。

なんて旅人フレンドリー!

ということで、何の問題もなく早めにバスターミナルに到着してバスを待ちました。

向かうは隣国ラトビアのリガです。