アウシュヴィッツ強制収容所という現地に行くから感じられること

ポーランド

ポーランドに来た目的であるアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所へは、宿泊していた宿が手配したツアーで行きました。

自力でも行けますが、ツアーもたくさんあります。

アウシュヴィッツ博物館には初の外国人ガイドである日本人の中谷さんがいらっしゃいますが、残念ながら日程が合わず…!

毎日行われている英語のガイドツアーに参加しました。

日程が合うならば是非予約をして日本語ガイドツアーに参加してみてください。

公式サイトからツアーを予約することができるのですが、日本語のガイドが選択できなくなっているので(2015年当時はできた)、今は個人でガイドをされているようです。

ネットで調べてみるとメールアドレスが検索できますので直接連絡してみるか、旅行会社のツアー経由で申し込むしかなさそうです。

団体入口から入ってすぐの管理棟には小さな売店があり、そこに薄くて買いやすい価格の日本語の公式ガイドブックがあったので買いました。

ツアーで聞いた説明も、そこで感じた様々な感情も、情景も、平和な日常に戻ると確実に薄れていく。

ガイドブックは、わたしがそこへ行ったことを現実として思い出させてくれるので、こういうものは買っておきます。

思いの強い場所では無意識に何か買ったりしてるし、パンフレットやチケットなんかも、帰国後もなぜか捨てられないですね。

強制収容所には「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」 の文字。

門をくぐって中に入れば、中は大学の研究施設とか、合宿施設のような整った公園のような雰囲気。

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中は展示室になっていて、ガイドのツアーを聞きながら一部屋ずつ回っていきます。

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収容される人々は、収容所に着くなりすべての持ち物は没収されました。

展示にはおびただしい数の眼鏡や装具、かばん、織物に使うための髪の毛まで、すべて。

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わたしは、正直に言うと、想像していたよりも動揺せず、悲しみや怒りや苦しさに打ちひしがれることもなく、淡々と、何かを身体に沁み込ませて置こうと思ってました。

文字や写真や言葉による説明、あるいは以前見た映画によって、ここで起こった悲惨な出来事を想像しようとしてみるも、

わたしにとっては、「京都のとある路地で数十年前に起きた人斬りによる暗殺を想像してみよう」というのと同じくらい、掴みどころのないぼんやりとしたものになってしまう。

この広い牧場みたいな場所は、ビルケナウ行きの列車が到着するホーム。

奥にはガス室、両わきには収容施設が並ぶ。

ユダヤ人解放直前、証拠隠滅のためドイツ軍によって破壊されたので、今は跡しか残っていないガス室。

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晩秋のポーランドは空が高く晴れて、雲がぽつぽつとはっきり浮かぶ気持ちのいい気候。

周囲を広く緑に囲まれたこのアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所は、

ここで有無を言わさずガス室に送られ、女も子供も訳もわからず数万人が死に、その死体を囚人が処理し、その囚人もまた殺されていくなんて、どうしても想像できないのです。

想像はできないけれど、五感を使って何かを感じ取ってそれを覚えておくことはできる。

ユダヤ人がヨーロッパ各地から貨物車に詰め込まれて送られてきた、そのときと同じホームやレールを踏むことはできる。

彼らが人生の最後に見たかもしれない、同じような空を同じ場所から見上げることもできる。

それらを身体に沁み込ませておけば、わたしの人生のどこかで何かとつながるかもしれない、とてつもないことを学ぶかもしれない、歴史を改めて見つめ、現在に活かせるかもしれない。

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そんなことを考えながらクラクフへ戻りました。

わたしの今回の旅にとって、ポーランドは思い入れのある場所になりました。

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