美しい満月とひととの関わり


ヴロツワフからバスでクラクフへ移動します。

着いたのは日が傾きかけた遅い午後。

宿へ向かって荷物を置いてから出かけた旧市街は人がごった返すほどではなく適度に賑やかで、中心部にある広場には花屋や花で作ったリース、食べ物の屋台、大道芸をする人々がいます。

あぁ、好きかも、この町。

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いくつか町を訪れていると自分が好きな町、落ち着く町、嫌な感じがする町、危険な雰囲気がする町など、直観というか名前のない感覚というか、が鋭くなるように思います。

理由は特にないけど好きまたは嫌い、が感覚で理解するようになる。

自分の感情と町の雰囲気がしっくり合うと本当に気持ちがいい。

旧市街は全体が少し縦に伸びた丸い形でその周囲を要塞のように公園でぐるりと囲われた形になっているので、この公園を歩き続ければ旧市街の外側をなぞって一周できます。

途中にベンチがあり、たくさんの人が歩いているので、調度よい散歩コース。

道が円のように繋がっていてしばらく歩けば元の場所へ戻るので、考えことをしながら歩くのにもってこいのコースでもあります。

旧市街の中のお店はポーランドの陶器やチョコレートのお店、カフェやレストラン、ホテル、小さなスーパー、教会などがたくさん並び、派手じゃないけど賑やか、大きくはないけど小さくもない、なんだか調度よい町でした。

そしてこの日は中秋の名月。

やたら月の写真を熱心に撮っている人が多いなぁと思って振り向いたら即、納得。

満月が美しい、明るい夜でした。

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やはり気分が良い町では気分のいい人に出会う。

あれだけ欲していた人との関わりが、簡単に落ちて来ました。

出かける前に、宿の入り口で地図かなにかの確認をしていたときに現れたのは、どうもカップルではなさそうな日本人の男女。

ゆうやとよっしーは旅の途中で会ってから、しばらく一緒に行動しているらしい。

この日はアウシュビッツへのツアーを申し込んでいたので一緒に観光はできなかったけれど、夜に再会しました。

すごく特別な話をしたわけではなかったけれど、ビールを飲んでソーセージを食べて、話して、笑ってたら、わたしは元気になっていました。

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プラハで感じた行き詰まり感、寂しさや虚しさやそのあたりのマイナス感情が、どこかへ行っていました。

彼らの持っていた、素直に旅を楽しんでいる姿やひとを労わる言葉の優しさや、にじみ出る個性とユーモアのおかげで、わたしはどうやら癒されていたようです。

そうだった。

単純に、楽しいから旅をしてて、見たいものを見に来てるんだった。

そっか。

わたしの目で、スピードで、感情で、見たい物を見ればいいのだ。自己満足でいいのだ。それが全て。

極めて、当然なのだけど。

わたしに不足していたのは共有すること、笑ったり話したりといったアウトプットをすること、つまりは人との関わりだったのかもしれないな。

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