首都嫌いの克服


これまでは、どの国であっても、大きな町、特に首都は人が多く、交通が複雑で、わたしにとっては賑やか過ぎることと、大きくなればなるほどどの町も似通っていて魅力的に感じないので、通過する程度になることが多くなっていました。

ハンガリーの首都ブダペストもこれまでと同じような都会だと思い、「とりあえず行ってみるか」ととくに期待もなく到着しました。

予約した宿は古いレトロなマンションの中。

滞在中なぜかスタッフを見かけることがほとんどなく、会話をしたのはチェックインの時だけという、やけに静かなところでした。

部屋やキッチン、トイレはマンションをそのまま使っているだけなので、あまり家族が帰ってこないホームステイと言いますか、なんだか奇妙で、でも友達の家に泊まっているような不思議な安心感がありました。

滞在中に宿で会った人たちは、インド、ニュージーランド、中国、スイスと国際色豊かで、気持ちのいい距離感で過ごせる人たちだったことも、わたしの宿の印象を良くしています。

ブダペストはブダ側とペスト側(ハンガリー語では「ペシュト」になるらしい。病気のペストじゃないよって何度も言われました。)をドナウ川が分ける町。

DSC01969

向こう側がペストの町。白い華奢な橋はエリザベート橋。

DSC01957

これは自由橋(green bridge)。一番好きだった。

そのドナウ川を渡る鎖橋(Chain bridge)とその美しさが際立つナイトクルーズが有名と聞き、早速申し込みましたよ!

10月の夜はかなり寒かったのですが、夜景を満喫するため外のベンチで解説を聞きながら(日本語解説あり)、冷たいシャンパンを飲んでリッチな気分に浸りましたよ!風邪をひかなくて良かった。

DSC01931

国会議事堂。beautiful!!!

個人的に王宮や国会議事堂見学よりも興味があったのは中央市場やruin pub/barと呼ばれる場所で地元の人がいそうなところ。

と言っても、宿の同室だった人に見せてもらった国会議事堂内部の写真の美しさを見て、やっぱり行くべきだったかなと後悔しましたが。

さすが入場料が他よりも高い(5400フォリント=約2000円。たとえば泊まっていた宿は一泊1000フォリントくらいだった)だけある。

Ruin pubとはユダヤ人街の一画にある、古いビルの一室や家屋などを改修しておしゃれなパブになっているところ。

この一画は家賃や賃料が安いらしく、アーティストが多く住んでいることもあり、至る所にグラフィックアートが描かれ、古着屋や雑貨屋も多くてぶらぶら歩くにはとても面白かった。

DSC01953

とにかくパプリカ。どこ行ってもパプリカ。

DSC01987

DSC01993

 

それともうひとつ。

ブダペストには世界一美しいマクドナルドがあるらしい。

ブダペスト西駅に併設されたそこは、左右対称で全体的にふんわり柔らかいベージュ色の店内が確かに美しいのですが…、うーん、わたしにとっては普通のマクドナルドでした。

DSC01940

乗り物好き、駅好きにとっては、そんなマクドナルドよりも、駅が美しい。

天井にガラスを使った設計は当時は斬新だったそうです。

DSC01942

DSC01947

別に普通の駅なんですがね、この広いプラットフォーム、いろんな電車、古い切符売り場、看板、時刻表。いいですよね。

古いから、きれいだからいいというわけではないのですよ。たとえば、近代的な京都駅も大好きですよ。

でも、ここにいろんな人がいろんな思いを抱えていろんな場所へ向かって(もしくは到着して)いったという長い長い時間を思うと、自然に哀愁が漂う。閑散とした駅だったからかな。

DSC01945

ブダペスト西駅外観。向かって右側にマクドナルドがある。

有名な観光地だけでなく見所いっぱいのブダペストは思いの外楽しめて、当初一日だけだったのを三日に延長してあちこち見て回りました。
ブダペストでハンガリーを満喫した気分になって、次の国への移動を考えて予定を立てながら次の町へ行くと、予想外の足止めを食らうのでした。