ウランウデで八方塞がり


北京からの電車でロシアに入国し、最初に停まる駅がウランウデという駅です。

ウランウデという都市はブリヤート共和国の首都であり、もともとモンゴル系のブリヤート人の居住地だった場所です。

すれ違う人々は日本人と顔が似ているモンゴル系の人たちばかりなので、日本人は違和感なく町に溶け込める。

自分とは縁がないと思っていた国が近くに感じるという不思議な感覚。

町の中心部にはロシアらしく、レーニンの大きな頭部像があり、その周囲にメインストリートやオペラ劇場があります。

観光名所などもなく、どちらかというとロシアの中では目立たない都市だと思います。

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なのになぜわざわざここで電車を降りたかというと、

まず、世界一の透明度を誇るバイカル湖を見てみたかったことと、

セメイスキエ(家族として生きる人々という意味。ユネスコ無形世界遺産)というロシア正教古儀式派の信徒の村を訪れたかったからです。

セメイスキエの家はカラフルにペイントされ、人々の着ている服もカラフルで可愛らしく、その地方の昔ながらの食事をし、素敵なハーモニーの歌を歌うらしい。(ガイドブックより)
ロシアでは、見るものすべてが新鮮でした。

ウランウデは、8月だというのに肌寒い曇り空でしたし、予約した宿はどことなく雰囲気の良くないゲストハウスでしたが、未知の国に対してわたしの心は爽やかでうきうきしていました。

冬の寒さのためか、駅のキオスクは小さい窓を開けて中のひとに買いたいものを注文する形だったり、町にあるお店はそれがどんなお店であっても、入り口の扉は頑丈で非常に重かったりします。

さて、目的のセメイスキエの村はウランウデ郊外にあり、彼らとともに食事や歌を楽しむためには事前にその旨を言っておかなければならず、どうやらわたしはツアーに参加するしかないらしい。

しかしツアー情報がびっくりするほど少ない。

あっても一人で参加となると、$250~とものすごく高い。

安いツアーを求めて、独自ツアーを開催しているというゲストハウスへ行ってみるも、オーナーが忙しいから今はやってないらしい。

天気が悪いことも気分に追い打ちをかけ、徐々に落ち込む。

人気がないツアーなのかな、セメイスキエに行くためだけにウランウデに来たようなものだったのに…。

さらに、もう一つの目的だったバイカル湖観光は、実は湖西側のイルクーツクという町から行くのが便利で、湖東側にあるウランウデからバイカル湖へ行くには、一日かけてローカルバスを乗り継がないと行けないらしい。

英語が全然通じない中で一日かけてバスを乗り継ぐ気力がなくなってきた。

まさに八方塞がり。

その後町をぶらぶら散策してゲストハウスに戻り、あれこれ調べるも画期的な打開策も見つからず、そのまま早めに就寝。

なんとなくよく眠れないまま朝になると、昨夜まで自分一人しかいなかったドミトリーの部屋に一人の男性が寝ていました。

彼は近くの町で働く医者のアンドリエでした。今は休暇でここへ来ているらしい。

彼とのこの出会いが、この後のロシアの旅を充実したものにしてくれたのでした。