次に向かったのは、バルサナ修道院という高台にある広い建物群。
これはその入り口を内部から見たところ。入場料と写真撮影料を払います。
先に行った二つの小さな教会(下記ブログ参照)と違って、ここは整えられた観光施設といった感じ。
敷地内にはお土産を売っていたり、新しい建物が建設中だったりしていて、アーシャは「ここは好きじゃない」とろくに見学もしていませんでした。
確かに、施設内の教会内部はきれいなんですが、現代的というかちょっとポップな感じ。
外見はお馴染みの大きな三角屋根が立派な教会。外階段なんですね。
二階の内部も装飾が豪華で、やはり他の教会とはちょっと違います。
アーシャはがっかりしていたけど、わたしはその広い敷地に点在する建物を純粋に楽しみました。
時間と労力がたくさんかけられているだろう庭園は、いろんな花が咲いていて、ゆったりしていて過ごしやすい。
自分へのお土産まで買ってしまった。
次に向かったのは、陽気に木製の小物を作るおじさんの家。(オーナーの知り合いかと思われる)
昔は門つくり、今は小物つくりをしているらしい。
門を作る仕事は、昔よりも減っているんだろうか。
最後に向ったのは、絶対に行ってみたかった、サプンツァ村というところにある「陽気な墓(Merry Cemetery)」。
入り口で入場料を払います。(教会は改修工事中だった…)
小さな屋根を持った十字架の下に、生前故人がどのような人だったかが絵と文で示された部分が続く。
それらは明るい青を基調とした黄色や赤、青の花や絵柄で飾られているんです。
青色は死後空へ行くことに由来しているらしい。
ルーマニア語が読めなくても、この人は料理が上手だったんだな、仕事一筋の真面目な人だったんだなというようなことがわかります。
中には虐殺された人、交通事故に遭ったこと、などが書かれたものもあります。
この陽気な墓を始めたご本人は亡くなっており、今ではその弟子たちが引き継いでいるそうですが、もちろんご本人がお墓を書いているお墓もありましたよ。
墓に書かれているどういう人だったか、どういう仕事をしていたか、というような内容は、家族から聞くのではなく、作った人がただ知っているから、らしい。
いかに普段からコミュニケーションを取っている人たちなのかがわかりますよね。
最後にペンションに戻って、伝統衣装を借りて写真撮影までしました♪
ルーマニアで行ってみたかった場所に、気の合うロシア人と一緒に訪れるなんて想像してなかった。
観光できるかもちょっと賭けだったのに、こんなに楽しめるなんて、本当に来てみてよかった!
明日は、宿も観光も食事もすべてを満喫した北部を離れて、ルーマニアの南へ戻ります。