聖地でのプロポーズ


お久しぶりです。ちょっとお休みしてました。

再開してまたぼちぼち続けます。旅の終わりの香港にはいつごろ辿り着くのやら。。。

この旅記録は2015年秋のもの。わーー、もう二年近く前になるのですね。

 

さて、インド前半の旅は、モスクワで知り合ったアーヤとその紹介で知り合ったイゴールの主催するツアーに参加することになりました。

ニューデリーからアグラへ向かい、念願のタージ・マハルを見たまでが前回の話。

アグラからぐぐっと南東方向にある仏教の聖地ブッダガヤへ向かいます。

ガンジス河で有名なバラナシを一旦通り過ぎ、ガヤという町で乗り換えて着いた聖地ブッダガヤの第一印象は、

「ごっちゃごちゃ」。

インドはどこもそうなのでしょうけど、ブッダガヤはそれほど大きくない町なのに人が集まるために、よりそう感じたのかもしれません。

このときにはそんな景色にも慣れてきていたのでそれほど衝撃的ではありませんでしたが。

ガヤへ向かう電車の中で買った朝食。なかなか美味しい。

乗り換えをしたガヤ駅。ながーーーい石炭車が停まってました。

ホテル前広場のマーケット。なぜか服を売る店ばかり。

イゴールの予約してくれていた宿は、仏陀が悟りを開いた場所であるマハーボーディ寺のすぐ裏手にありました。

目の前の広場では所狭しと品物を並べたお店が並んでいる賑やかな場所。

 

ブッダガヤにはマハーボーディ寺の周りに、タイ寺、中国寺…など各国各寺院があります。

えー、そんな安易な名前、と思うけど本当の話。これが我らが印度山日本寺。

日本寺の前で

寺院の中は質素な日本のお寺そのもの。

座禅が組めるように本尊の前はカーペット敷きで、日本語と英語で書かれたお経が書かれた紙も置いてありました。

本院を出ると大量のインド人、おそらくは修学旅行みたいな団体旅行中かと思われる人々に囲まれ、僕たちと写真を撮ってくれとしばらく離してもらえなかった。

ロシア人と日本人は珍しいのかな。

 

夕方、暮れかけたマハーボーディ寺へ。

さすがにここは警備が厳しくて、かばんは持って入れないのでロッカーに預け、男女別に簡単なボディチェックをされてから中に入ります。

入口で靴を預け、何も履かずに中を周ります。日中陽にあたった地面がほんのりあたたかくて気持ちよかった。

ムチャリンダ池。中央には蛇に守られたお釈迦様の像。

中は各国から集まったたくさんの人がいました。

わたしのような観光ではなく、聖地を訪れて泣き崩れるようなチベットやタイの仏教徒の方々や僧侶が多い。

そこかしこに飾られる見事な花を見ながら、悟りを開いたと言われる菩提樹も見ました。

確かに大きくて立派な木。

ある人々にとってはこの世で最も尊く、清い場所であるここマハーボーディ寺は、わたしは大きく美しいお寺であること以上には感じなかった。

若いインド人の僧侶がナンパしてきたし(笑)

わたしは仏教徒と名乗ることができるのだろうか。

 

などとぼんやり考えながらうろうろしていたら、みんなとはぐれてしまった。

複雑な造りではないし、しばらく歩いていたら誰かに会えるだろうと思っていたけど、全然会えない。

時間が経ってきてさすがに疲れ、寺を出たところで出てくるみんなを待ってようと思いました。

しかし、聖地と言えどここはインド。

誰も一人にはしてくれないのだ。

寺を出るとたくさんの子供の物売りがいて、座っていたわたしの周りをその子たちに囲まれてしまった。

だけど嫌な感じではなく、人懐こく、無邪気な子供たちは、わたしに何杯もチャイをご馳走してくれて、一緒にみんなを待ってくれました。

しかし、待てども待てどもそれらしき人物は通らない。ロシア人のグループなんて珍しいからすぐに見つかりそうなのに。

みんなも心配して探してくれているに違いない。申し訳ないな。

携帯はみんなの荷物と一緒にロッカーに預けていたのでわたしは取り出せない。どうしたらいいかな。

子供たちのおかげでのんびり構えていたけどさすがに心配になってきた。

 

ところで、何杯もチャイをおごってくれた、10歳くらいの男の子がさっきからわたしの隣を離れない。

友達と何を話しているのかわからないけど、何となく、わたしは彼の恋人になっている様子。

そして彼がおもむろに話しかける。

「Will you marry me?」

聖地ブッダガヤでみんなとはぐれてしょんぼりしてたら、25歳以上年下の彼に(しかもさっき会ったばかり)プロポーズされました。

が、彼はわたしの年を知ると「とんでもねえ!」てな勢いでその話はなかったことになりましたが。なんか振られた気分。

まぁ、若く見えたということで、よしとしよう。

 

ところで肝心のイゴールたちは、なんと先に宿に帰って夕飯も食べ終えてました。

わたしを心配したとは言えど、探してはいない。見終わって満足したら宿へ帰ってくるだろう、と。

その場にはアーヤもいたけれど、彼女もはぐれていて、しばらく寺の前で瞑想してたらしい。(それにもわりと驚いたけど)

宿の場所と名前を何となく記憶していたからよかったけれど、宿探しはイゴールに任せきりだったので、危なかった。

例のプロポーズしてくれた彼は最後までわたしに付き合ってくれて、宿でちゃっかり飲み物をせびって帰っていきました。

今日も長い一日だった。

わたしの常識は世界ではマイノリティなのかもしれないな。